ポーカープロ葛谷大志(KuZ)が教えるポーカーの上達方法とは!

日本で勝てる人は10人もいないと言われているPokerStars200NLzで勝ち越している葛谷大志(KuZ)プロ に、ポーカーを上達させるにはどのように勉強すればよいかインタビューをしました。

これからポーカーを上達させたい人はぜひご覧ください!

【葛谷大志】PokerStars200NLzを主戦場としているトッププレイヤーの1人。Team3億円の創設者であり、ポーカーの戦略を動画やSNSで発信している

ポーカーを勉強する上で大事なことはありますか

一番大事なことは、正しい情報を得ることです。それに加えてその情報が合理的であるかどうか常に考えながら取り入れることが必要となります。

例えば、ポットコントロールという言葉を使用している人をよく見かけるのですが、実はポットコントロールという概念自体が存在しません。

このハンドは強いが、ポットコントロールしたいためチェックする。といった発言は一見、正しいように思えます。しかし、ベットして利益にならない程度の弱いハンドはベットすると損をするためチェックをし、強いハンドを持っているときはベットをします。

一方で強いハンドをチェックしてるのは損失を抑えるためではなく、チェックしたレンジが弱くならないためにチェックをしています。

こう考えると、ポットコントロールをするということは何を言っているか理解できない話になりますよね。

こういう情報はしっかりと論理立てて話していくことで知識がなくても理解することができます。まずは人の話を聞いた時、本当に合理的であるかどうか考えてみて下さい。

ポーカーは何から勉強するのがよいですか

①プリフロップを暗記、②アクションの意図を理解、③適切なベットサイズの判断、④Bet頻度の理解の4つを順番に学ぶのがよいと思います。

①プリフロップを暗記

プリフロップに関しては、GTO WizardやPreflop Advisor、他の有料のソリューションなどでまずはある程度の部分を覚えることをおすすめします。

②アクションの意図を理解

ポストフロップではアクション(ベット、レイズ、コール、フォールド、チェック)の意図を考えることが大切です。

例えば、ベットをする際は、①バリューベット②ブラフベット③エクイティを放棄させるベットのどれに所属しているのかを考えることが重要となります。

今回は例として、③エクイティを放棄させるベットを紹介します。

BTNから55でオープンし、BBがコール、フロップがK72r、ここでは33%のCベットを打つシチュエーションです。

55は、バリューとブラフのどちらかと言えばバリュー寄りなのですが、バリューターゲットはどこかと言われると2のペアとAハイ辺りしかありません。

実はこのベットはバリューベットではなく、相手の89のようなハンドでも55に対しては一定のエクイティが存在しており、そのエクイティを放棄させる目的のベットです。

次に、コールはベットに対してオッズが合っているかどうかを考えます。ただ相手のコンボ数を数えてオッズがあっているかどうかを計算するのは現実的には不可能です。そのため簡易的な判断方法として、コールするかどうかの境界線を引くことで正しいアクションができるようになります。

コールするかどうか迷った際に、相手のバリューベットのレンジに含まれている可能性のあるハンドはコールです。例えば、Qハイボードで相手がKQまでベットをする際、自分がKQを持っていた場合はコール、Q9を持っていた場合はバリューベットには絶対負けており、ブラフベットにしか勝っていない。つまりブラフキャッチとなります。

ブラフキャッチをするかどうかはブラフをしているシナリオがあるかどうかで変化します。相手がブラフをしていないもしくは極端に少ない場合は、Q9はブラフにしか勝っていないためコールすることができなくなり、フォールドすることが適しています。

このように、ポストフロップはアクションの意図を考えることが重要です。

③適切なベットサイズの判断

アクションの意図を理解したら、次はベットサイズを考えます。ベットサイズはナッツアドバンテージによって変化していきます。

※ナッツアドバンテージとは、ナッツ級のハンドを多く持っていること

ナッツアドバンテージがあると、ベットサイズは高くなり、ナッツアドバンテージがないとベットサイズは安くなります。

例えば、80%のエクイティを持っているハンドで10のポットに10のベットをして相手がコールしたとします。コールされた後もエクイティが80%だとすると、自分の取り分が8から24になるためバリューベットとして成り立ちます。

これが50%のベットであったらどうなのか、60%であったらどうなのか、ベットしたときにエクイティが下がらない最大のサイズを使います。

ただ、ベットサイズを全てのハンドで分けてしまうと、ハンドが判明してしまうため、33%が適したグループ、75%が適したグループ、150%が適したグループなどとそれぞれ分ける必要があります。

ベットサイズを考える際の例として、BTNオープンのBBコール、フロップがAK9rのケースを紹介します。

この際、BBの強いハンドは99、A9o、AJとBTNに比べてかなり少なくなります。つまり、BTNのナッツアドバンテージがかなりある状態です。BTN側はAのペア+強いキッカーでオーバーベットをしたとしても、相手のほとんどのハンドに勝っており、エクイティが下がらないため、オーバーベットを使用するようになります。

ナッツアドバンテージを考えながらベットサイズを決めると、適切なサイズを使えるようになります。

④Bet頻度の理解

Bet頻度はナッツアドバンテージやレンジアドバンテージを加味して考えられてはいるのですが、具体的に実践中で何%までか簡易基準を出すことは難しいです。

ただ仮説として、リバーでナッツアドバンテージが変化するカードの通り数によってベットする頻度に関係があるのではないかと考えています。

例えば、Aタイプのハンドではリバーの22通りのシチュエーションでブラフに使う、Bタイプでは9通り、Cタイプでは3通りを使うとなった際、Aタイプのハンドを多くターンで使った方がよいです。BタイプやCタイプのハンドをターンで多くベットしてしまうとリバーでブラフができるカードが十分に落ちないため、ブラフに使えなくなります。そのため、ターンではAタイプのハンドを多くベットしておくとリバーでブラフできる頻度を調整することができます。

このようにBet頻度は、リバーでナッツアドバンテージが変化するカードの通り数が関係しているのではないかと考えています。

自分で勉強する以外に上達させる方法はありますか

コーチングが一番良いと思います。

コーチングでは、本人が気づいていないミスに気づけることがメリットです。

僕が27歳の時、バイトをしながら5年間ポーカーを真剣にやっても芽が出なく、就職をしようとした時期がありました。

その際、Tellくんに「僕が資金を出すから最後50NLz行ってみなよ。多分勝てるよ」と言われ、50NLzにもう一度挑戦することを決めました。

けれど、勝つことができず、一度Tellくんにプレーを見てもらうことにしました。すると、僕は日和見だったので降りすぎていたり、たまにブラフをしなければいけないスポットで毎回チェックをしていたりと、理論ではわかっていても実践ではできていないことを発見しました。

多くのプレイヤーにも当てはまっていることだと思うので、人に言われて直していくということをすると、より上達できると思います。

※KuZさんのコーチングはWSOP後に開始予定。コーチング内容は、目標とプレイ動画を事前に送り、添削をした上で1時間のフィードバックをします。3MPCでコーチングは予約することができます。

取材・文/三輪 歩夢

Author: wpadmin

Leave a Reply

Your email address will not be published.